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小名浜で [福島臨海鉄道]

明日は、
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10月14日「鉄道の日」に関する行事のひとつとして、福島臨海鉄道では機関車にサインボードを付けていました。

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反対側はこちら。
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 機関庫とDD533、腕木式信号機


2008(平成20)年10月12日(日)
福島臨海鉄道 小名浜駅(敷地外から)


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以下おまけ(ちょっとマニアックすぎるか…)


小名浜駅の裏手で撮影していたら、ふと、足下のレールに目が行きました。
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小名浜駅の留置線に使われているレールです。
最近という訳ではありませんが、高校生の頃に乗り降りしていた駅の跨線橋の柱に使われていた古レールにあった刻印を見ているうちに、レールの側面にある刻印に目が行ってしまって、刻印を見つけると気になってしょーがない…。
でも、こんなレールが引き込み線の1部として現役なのにはちょっと驚きです。

これではわからないと思うので刻印部分をアップしてみます。
(画像処理でコントラスト等を変えて刻印が浮かぶようにして見ました)

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 写真1:製造年

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 写真2:レールのメーカー名(末尾の部分かと)

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 写真3:レールの製造法及び発注者の略称(腐食が進んで鮮明ではありませんが)

年代物なのでかなり不鮮明になっていますが、
この刻印の意味はおそらく、
「スチールトンという製鉄会社が1923年9月(もしくは10月)に平炉を使い日本の鉄道省向けに製造したレール」という意味だと思われます。

写真1は製造年ですが、その前の部分に「|」のような縦線が複数並んでいます。
この線の数が製造月数。「|||||||||」と線が9本あれば9月製。写真は不鮮明で12本あるようにも見えなくもない。

写真2の「TEELTON」はスチールトンの「チールトン」の部分ではないかと思われます。
スチールトンとはアメリカ合衆国ペンシルバニア州にあった製鉄会社のようです。今は存在しないようです。

写真3の「OH」が平炉という種類の炉を使った製法で、過去には一般的な製鉄方法とか。
現在では使われていない製法らしいですね。この辺りは平機関区さんが詳しいかも(w
「OH」の後ろにある「IGR」は「いわて銀河鉄道」の略…ではなくて、「imperial government railway」直訳すると「皇帝(天皇)の公営鉄道」ってなるみたいです。

ただし、肝心なメーカー名の先になる部分が踏み板でふさがれてしまっており、刻印全てを見ることは不可能な状態です。
なので、もしかするとメーカー名は違うかもしれません。でも1923年製であることは確かです。

1923年というと大正12年。
その年の9月は関東大震災が起きた月でもあります。
このレールはアメリカからはるばる船便で運ばれて来たと思うので、実際に日本にやって来たのは翌24年とかになるのかもしれません。

8620型や9600型が最新鋭でバッファー式連結器の時代。
どこの路線で、どういう車両がどんな乗客や貨物を載せてこのレールの上を走っていたのか、どういう流れで小名浜駅にやってきたのか…。


これを見たら、あなたも駅にある上屋の柱や跨線橋、線路際の柵に使われているレールが気になってしょうがなくなる、かも。
常磐線の各駅にも外国製の古いレールがけっこうありますよ。

●レールについては、こちらのウェブサイトを参考にさせていただきました。
 古レールのページ
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コメント 3

闇部長

 あのほとんど見えないレールの刻印に気付くなんて...(^^;)
 確かに古い跨線橋やホーム上屋に古いレールが使われていますね。
 私が覚えているのは小高駅の跨線橋ぐらい(高校の時利用していた)しか
記憶に残っていません。上からペンキ塗られていたので、刻印もあまり
見える状態でなかったと思うので、印象が薄かったのかも!?
 あと、記録に残しておこうと写真を撮っておこうと思っても、人の目では
読めるけど、写真になると平面的になってよく読めないケースも多いので
難しいですね。 持ち運びが出来て、暗室に持ち込める物なら光源の
調整で... またはブラックライトを当てると、昔に刻印の上だけにペンキが
塗られた物なら残留するペンキの顔料が紫外線に反応して浮かび上がることが
ありますけど、屋外のレール相手では無理ですね(><;)
 ちょっとしたものからその物の歴史がわかると勉強になりましたm(__)m

by 闇部長 (2008-10-13 14:52) 

平機関区

昨年のようなイベントは無くとも、地味に行われていたのですね。

古レールの刻印、なかなか興味深いですね。
私も何処かの駅(四ツ倉だったかも?)で偶然目に止まり、その製造年の古さに驚いたことがありました。
製鋼用の炉については学生時代に概要を習いましたが、今の仕事では別な炉を勉強することになってしまいました。(^^;

そういえば、レールではありませんが、日中線熱塩駅に保存されているオハフ61のTR11台車部材には、YAWATAの文字と製造年の刻印がありました。
by 平機関区 (2008-10-13 19:44) 

dora

レールの刻印は見づらいことが多いのですが、デジタルでも露出をバラして3枚くらい撮っておいて、Photoshopなんかでぐりぐりいじってやると浮かび上がってくることが多いです。

今回の九州行でも、めずらしいレールを見つけてきましたので、そのうち紹介できると思います。


平機関区さま
>仕事では別な炉を…
(爆)
台車に使われている部材にも刻印があるのですね。
今度じっくり見てみたいものです。


by dora (2008-10-13 23:47) 

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